スポーツは苦手ですが、見るのは何でも好きな私は、
ワールドカップサッカーを是非みた いと思っていました。
しかし、日本では、到底、ワールドカップの切符を手に入れることは出来ないだろうと諦めて、
何らの手だてを講じていませんでした。
ところが、ちょうどいい具合 に、平成１４年３月、依頼会社の飼料輸入に関する
覚書の立会をするために韓国の太田 （デジョン）に行ったところ、
太田の試合の招待を受けました。
太田では、スペインＶＳ南アフ リカ戦とアメリカＶＳポーランド戦があるとのことでした。
フィーゴ、ラウル、ルイコスタがいて無敵艦隊と言われた
スペイン戦がおもしろそうだということになりました。
（韓国と同じ組で、予選突破出来ませんでしたが）
試合は、６月１２日でしたが、試合の時間に間に合わないと行けないとの心配から、
その 前日の６月１１日、韓国に出発しました。この２、３年韓国語を勉強している私は、
食べ物も おいしく、日本文化に大きな影響を与えてきた韓国が大好きです。
特に、この数年は毎年 韓国に行っています（以前は、スキーもしたことがあります。）
太田は、以前科学万国博覧会があったところですが、
歴史の好きな私は、太田から自動 車で約１時間の距離にある
百済の都があった扶余に行きたいと思っていました。
そこで、１ ２日の昼間は、扶余に行くことにしました。
百済の里造りを勧めている南郷村は、扶余と姉妹都市となっているので、
皆さんもご存じ だと思いますが、６６０年、唐と新羅の連合軍に滅亡させられた百済の王族が
南郷村に流 れ着いたとの伝説が縁となって、南郷村は、百済の里造りを進めているのです。
百済から は、漢字（王仁博士）や仏教（５３８年と言われています）が
日本に伝えられており、 日本文 化に多大な影響を及ぼしています。
ただ、残念なことに、百済の文化を今に伝える遺物は、
戦乱で破壊尽くされ、ほとんど残っ ていませんでした。
しかし、歴史好きの私は、長年のあこがれであった
扶余に行けただけでも、今度の韓国旅行は大満足でした。
いよいよ、翌１２日夜は、スペインと南アフリカ戦です。
実は、私が泊まったホテルは、南アフリカの選手の宿泊場所となっていて、
予選突破の可能性があった南アフリカのためにパ ーティの準備がされていました。
だから、内心、南アフリカを応援していたのですが、残念な がら負けてしまい、
しかも、同じ組のチラベルトのいるパラグアイが驚異的な粘りを見せて
大差で勝ってしまったので、南アフリカは予選突破なりませんでした。
祝勝パーティに潜り込 めなくてとても残念でした。
サッカーの観戦は初めてでしたが、ほぼ満員の観客のウェーブとか試合の緊迫感とか、
実際に試合を見てみないと分からない部分が多々あり、やみつきになりそうでした。
（ひょっとしたら、ドイツ大会にも行くかも知れません。）
最初は、１試合だけ見る予定にしていたのですが、どうしてもまた見てみたくなり、
韓国ワ ールドカップ組織委員会のスポークスマンをしている知人にお願いして、
急遽、翌１３日のト ルコＶＳ中国戦（ソウルスタジアム）のチケットを用意してもらいました。
持つべきものは友だちです。彼は、すぐにＶＩＰチケットを用意してくれました。
これは、かなりよいチケットでした。 座席は、センターラインの延長線上で、
かなり前の席でしたので、両チームの動きがよくみ えます。
しかも、試合の前、合間には、飲み物や料理が置かれているＶＩＰルームに行って、
食べ放題、飲み放題できました
（ワインを飲み過ぎたせいで、試合中ちょっと眠ってしまった のが残念でした。）
中国とトルコとの試合は、トルコの圧勝でしたが、トルコは決して強くないとの印象でした。
ただ、モヒカンガリの選手の動きが良かったので、要注意だと思いましたが、
案の定、決勝 トーナメント一回戦で、日本は、トルコと対戦し、
モヒカンガリの選手に点を入れられて、敗 退したのはとても残念でした。
掲載誌
宮崎県弁護士会報（２００２年版）