判例雑誌掲載判例
１ 判例タイムス１０４５号（２００１年１月１５日）
死亡した患者の担当医師が遺族の承諾を得ずに死体から細胞を採取することは、死因を解明する為であっても、遺族の死者に対する追悼の感情を害する不法行為に当たるとして、遺族の慰謝料を認めた事例（福岡高等裁判所宮崎支部平成１１年（ネ）第２３号損害賠償請求控訴事件平成１２年２月１日判決）
２ 判例時報１７０９号、判例タイムス１０２３号
宮崎県が出資している第三セクターから同県に配付された計算書類等の文書につき、宮崎県情報公開条例（平成元年宮崎県条例第三号）に基づいてされた開示請求に対して、県知事がした非開示決定が、一部取り消された事例（宮崎地方裁判所平成８年（行ウ）第８号公文書一部非開示決定処分取消請求事件平成１０年１１月１３日判決）
３ 判例タイムス９２７号
地域の中核病院である病院で、血液透析を必要とする腎不全患者に精神疾患があることを理由に透析療法導入を断って患者が死亡した事案につき、右療法導入を拒んだ同病院の医師に裁量範囲の逸脱の過失があったとされた事例（宮崎地方裁判所平成３年（ワ）第６４５号損害賠償請求事件平成８年３月１８日判決）
４ 判例時報２１０５号２０頁
日本の医科大学等で稼働していた外国人の逸失利益の算定において、日本の男子労働者大卒の平均収入を基礎とするのが相当であるとされた事例（福岡高裁宮崎支部平成２１年（ネ）第２０号損害賠償請求控訴事件 平成２１年１２月２４日判決、一審宮崎地方裁判所平成１７年（ワ）第１１０号平成２０年１２月２５日判決）