自己破産について（宮崎大学）
1 個人破産の急増
2 個人破産急増の背景
消費者信用市場の拡大と消費者信用業界の高金利過剰与信
経済不況の長期化による中高年層を中心とした多重債務者の急増
自己破産や弁護士会などの相談機関に関する知識や情報の普及
3 多重債務者の実態
自転車操業による借金の雪だるま式増加
自殺、夜逃げ、車中生活者、ホームレスの急増
紹介屋、買取屋、整理屋による二次被害の急増
4 わが国の消費者信用業界の問題点
1高金利営業 2過剰与信 3苛酷な違法取立
特に、ヤミ金問題の多発と深刻化
5 多重債務者問題に対する総合的対策の必要性
クレジットサラ金の営業金利の大幅引き下げ
統一消費者信用規制法の制定
消費者のための破産法の改正
学校における実践的消費者教育の強化
多重債務者の相談窓口の拡充強化
6 多重債務者問題に対する弁護士弁護士会の役割
7 自己破産とは何か。
8 どの程度の負債があったら自己破産申立ができるか。
9 自己破産以外の解決法
任意整理 一括弁済と分割弁済
特定調停法(民事調停の一種)
個人再生法
民事再生法
自己破産申立に伴う問題点
保証人はどうなるかーいわゆる保証倒れ
戸籍、住人票、資格制限は?
破産後の借入、その他の経済取引
破産したことが他人にわかるか?
今までの仕事が続けられるか?
家族、子供への影響は?
破産する場合財産はどうなるか?家財道具は?家屋敷は?
裁判(訴状、支払命令、強制執行)はどうなるか?
同時廃止と破産管財人について
必要とされる期間は?
費用
遵守事項
<参考文献>
1.「自己破産のすすめ
大不況大失業時代の借金整理法 」
(宇都宮健児著 花伝社)
2.「高利商工ローン街金対策の手引~中小企業社保証人の救済を求めて~」
(全国クレジットサラ金問題対策協議会)
3.「消費者金融 実態と救済」(宇都宮健児著 岩波新書)